季節の変わり目や低気圧などの天候の影響から頭痛でお悩みではないですか?

妊娠していて他にもお身体の痛みや疲れ、だるさで辛いところに「頭痛」はかなり辛いと思います。
痛くてもお薬を飲むわけにもいかず、ただひたすら耐えている、という状況ではないでしょうか?


妊婦さんの頭痛に対する症例報告

お名前:K様
年齢:30歳 妊娠28週
お二人目の妊娠

体系は痩せ型の方で勤勉家。医療系の学校に通う、勉強、育児家事と毎日超多忙なスケジュールで動いている方です。

元々、季節の変わり目、低気圧の影響を受けやすく頭痛もちだったそうなのですが、妊娠時はさらにそれが顕著に現れるようになったとのことで、当院へお越しの時も、頭痛と吐き気、めまいとかなり辛い状態でした。そのような状態でしたので、問診はそこそこにしてベッドに楽な姿勢で寝ていただくことにいたしました。K様は横向きでタオルを胸に抱えていただき、さらにタオルを巻いた半円の足枕を股に挟んでいただきました。

産婦人科での診察を受けてからのお越しで、ドクターからもお腹の影響はない、とのことで当院での施術開始となりました。

鍼や整体などの施術には慣れておられる様子でしたので、まずは整体手技による抑制刺激にて緊張した筋肉をほぐしていく調整です。妊婦さんの調整は経験上、関節調整をガシガシとやりすぎるとお腹に触るので、肩周りの関節は強くは刺激をしないようにし、肩を形成している筋肉群、なおかつ首回りと頭痛に関連する筋肉をほぐすよう心がけました。

ツボでいうと後頭骨下縁部にある完骨(かんこつ)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)を丁寧に刺激していきます。これらのツボは王道であり、教科書どおりですがよく効くのでしっかりと調整していきました。

他にも肩甲骨にある膏肓(こうこう)というツボもしっかりと効いてくれます。しかし、頭痛につきものの肩こりによく効くツボの肩井(けんせい)はお腹の影響が出やすいので、このツボは避けて、その周りをほぐしていきます。

経験上、偏頭痛は揉んだりマッサージをしたりはダメである、と言われていますが、手技や鍼での刺激方法に工夫をするとかなり効果が高まります。血管拍動性頭痛は血流を良くしすぎると痛みが増大すると言われています。これは本当にそうです。

温めるべきか冷やすべきか?でいうとこの偏頭痛の血管拍動性頭痛は冷やした方が、よろしいと思います。

矛盾しているかと思いますが、この偏頭痛の原因の一つとしてあげられるのが自律神経の乱れと考えることもできます。K様も元々自律神経も乱れが起きやすく、脳をよく使うタイプの方なので、そこからの三叉神経緊張が出てくる頭痛となり、首の緊張、お顔の緊張、おでこ、頭部の緊張による頭痛が発生します。

整体手技はお身体の緊張をほぐすように、抑制的な刺激に似て調整し、鍼に施術に移行します。



鍼による妊婦さんの頭痛調整のツボ

1.頭部の鍼:頭骨下縁部にある天柱、風池、完骨への鍼と瘂門(あもん)への軽めの鍼を施します。

2.肩周りの鍼:ここではツボだけでなく筋肉に対する鍼施術と考え、頭板状筋、頸板状筋といった首から背中にかけて走行している筋肉へ鍼を打っていきました。その他に肩甲骨の上にある筋肉、膏肓などの肩甲骨周り、胃の疲れもあるので胃の六つ灸といわれる胃に関するツボに施します。

3.胸部:女性のデリケート部分である胸部へは許可をいただいて、胸の真ん中にある膻中(だんちゅう)というツボに軽めに鍼をします。ついで正中線から外方に外れた場所にある箇所へも鍼を行いました。

4.脚部:足の部分は足の甲にある太衝というツボがあります。こちらにも施してあげていくのと同時に、脛の部分の蠡溝(れいこう)という肝経のツボに打っていきます。このツボは急性の頭痛の時にや偏頭痛などの頭痛時に刺してあげると拍動が収まる傾向にあるので、ここにも強すぎない刺激で打ちました。

以上で調整は終了なのですが、妊婦さんということもあり、それぞれの刺激を強すぎないようにするため、広範囲にわたり、調整をします。

この調整で頭痛の辛さは調整前の痛みが10だとして、痛くないのが0だとします。この数字でいうと一度の刺激で2まで減りましたので、1回目はこれで終了とします。

2という数字は痛みが8割減ったということですが、2残っているのは事実です。しかし、鍼施術はその場で0にならなくとも、30分後にもしくは次の日に「あ、そういえば痛くないな。」といったように、タイムラグがある場合があります。これはお身体の反応によるものなので、人により様々でもあります。

K様もおかえりの時はかなり余裕になられた様子で、私もホッとした次第であります。


妊婦さんの頭痛はとても大変なものだと思います。妊娠週が初期の妊婦さんの頭痛や、お身体の調子が悪い時には施術所の受け入れが少ないかと思います。そんなお辛い時に少しでもい手伝いが出来れば、と考えております。妊婦さんのお辛い症状、なんでもお気軽にご相談ください。


妊婦さんへの鍼時に電気を流す鍼パルスは使用いたしませんのでご了承くださいませ。